僕らまだ旅の道中

君の夢よ 叶えと願う

宝物

2020年9月4日、嵐の活動休止まで、あと118日。


この1文だけ書いて、下書きに眠らせていた日からあっという間に時間が過ぎ、気付けば嵐は“宝箱”の中に仕舞われた。


2020年12月1日、最後の1ヶ月に突入しても、嵐が嵐を終える実感は湧かないし、レギュラー番組の最終回を見終えても、「これが最後」なんて気も起きなくて。どこか他人事で、いや、信じたくなかったのかもしれない。気付けばそこに当たり前に存在していたものが、自分の人生に欠かせなかったものが、あと数日で無くなってしまうのだから。

ついに12月31日、この日が来てしまった。嵐が、嵐を、一旦終える日。
配信が始まると、そこには変わらない5人の姿。いつもと同じように横に並んで、笑って、楽しそうに歌ってる。それは、これから先も、この5人で、ずっと続いていくように。
配信を見たら、泣いちゃうかもって思ってた。でも、涙は出てこなかった。不思議と。そこに居る、変わらぬ5人の姿に、安心していたのかもしれない。

スタッフさんの粋な計らいによるファンからのサプライズメッセージを見上げる5人の姿を見たところはグッときた。5人への感謝と、想いをのせたメッセージの数々、わたしもたまらなくなった。それでもまだ涙は出てこない。


最後の挨拶で、もう、我慢の糸が切れた。潤くんが目に涙を溜めながら、そして堪え切れず涙を流したところで、「あぁ、やっぱり潤くんも寂しいんだ」と、そう思った。潤くんはこの日の為に、たくさん準備してきたのだろう、わたしたちファンを最後の最後まで楽しませるために。最年少の最年少らしいところを垣間見た気がした。愛おしくなった。たまらなくなった。そして、泣いた。



本音を言うと、終わってほしくない。ずっとこのまま、5人で居て欲しい。でもそれは、きっと5人も同じで。「5人でなきゃ嵐じゃない」皆が同じ想いだったから決めた、「活動休止」という選択。今日のこの日までに、5人はたくさんの感謝の言葉を様々なかたちで伝えてくれた。伝わったよ。



「嵐を“宝箱”に閉じ込めたい」
会見の日、翔くんが言った言葉。わたしは、嵐との想い出を宝箱に閉じ込めます。いつか、“懐かしいな”と思い出して、開けたくなるその時まで、そっと鍵をかけておきます。


真っ赤なスーツを纏って愛の歌を唄う5人の姿を見たあの日から、今日まで、あっという間だった。嵐がいなければ、今のわたしはいません。


たくさん、たくさんありがとう。


いつかまた、交点の先で。




またね。